※「山県(やまがた)」と「山ほどガタつく」をかけ、初めての議会で大混乱が起きた様子を表しています。
この人物が政治をしていた時期のイベントについて説明します。 タイトルの約束どおり、日本で初めて「選挙」が行われて「会議(国会)」が開かれたものの、軍隊を強くしたい社長(山県)と、税金を安くしてほしい社員(政党)が激突し、最後は「カネ」の力で強引に解決してしまった時のお話です。
山県有朋はどんな人?
今からおよそ135年前、明治時代の前半に日本の第3代社長(内閣総理大臣)をしていた男性です。 長州藩(山口県)出身の軍人で、日本で最初の「国会」が開かれた時のリーダーとして、およそ1年半にわたり国を運営しました。 「軍隊」と「地方のルール」を整えて国を固めようとしたものの、最初から「政治とカネ」の問題で世間を騒がせてしまった、超ド真面目な武闘派リーダーです。
登場する地方や国について
どのくらいの時代?
その1:初めての「総選挙」でまさかの大敗
山県有朋(やまがたありとも)は、社長として国を任された際にこう考えました。
彼は1890年、日本初の衆議院議員総選挙を実施しましたが、結果は予想外のものでした。
これは例えば、「新しいプロジェクトを始めるために社員の代表を選挙で決めたら、会社の方針に賛成する『イエスマン』ばかりが集まると思っていたのに、蓋を開けてみれば会社に不満を持つ『反対派』が過半数を占めてしまった」ような状況です。
なかなか幸先の悪いスタートではありますが、山県はさらにこう考えました。
その2:会議室で「軍事費」をめぐる大喧嘩
反対派ばかりが集まった第1回の会議(第1議会)で、山県は自分のやりたいことをぶつけました。
彼は、ロシアなどの脅威に備えて軍事力を高めるための予算を要求しましたが、反対派(民党)は真っ向から対立しました。
これは、「社長が『最新の防犯カメラと警備員を大量導入するぞ!』と意気込んでいるのに対し、社員代表たちが『そんなことより、今は不景気なんだから給料カットをやめて(民力(みんりょく)休養(きゅうよう))、無駄な経費を削れ(政費(せいひ)節減(せつげん))!』と猛抗議している」ような最悪の空気です。
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かなり平行線の議論ですが、この理想を掲げた上で、山県はついに「禁じ手」を使います。
その3:不名誉を避けるための「お買収」大作戦
会議が全く進まず、予算が成立しないというピンチに追い込まれた山県は、裏で動き出しました。
彼は、反対派である民党の議員の一部を買収することで、強引に予算を成立させました。
これは例えば、「会議がまとまらないので、社長が反対派のリーダー数人を高級レストランに呼び出し、『今度の昇進やボーナスで色をつけてあげるから、今回の案には賛成してよ』と裏取引をして、強引に多数決で勝ってしまった」ような状況です。
なかなかの汚いやり方ですが、この理想(?)を掲げた上で、山県はさらに「心の管理」にも乗り出しました。
その4:日本の「社員心得」を公式リリース
予算バトルを繰り広げる一方で、山県は国民の「考え方」をまとめるためのルールも作りました。
彼は、近代的な教育の柱となる「教育勅語」を発布し、さらに「市制・町村制」などの地方自治の仕組み(地方(ちほう)自治(じち)制(せい))を整えました。
これは、「社内がギスギスしているので、社長が『全社員が守るべき社訓』を全店舗に配布し、毎朝唱和させるようにした。さらに各支店の運営ルールも本社から指定し、勝手な行動をできないようにした」ような状況です。
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相当な管理社会への第一歩ですが、この「山県(やまがた)」の強権的な政治が、近代日本の基礎システムとなりました。
総括
結果:第1次山県有朋内閣は、日本で初めての選挙と議会を経験しましたが、軍備を拡張したい政府と減税を求める政党が激しく対立しました。結局、山県は議員の買収という汚い手段を使って予算を成立させ、同時に「教育勅語」や地方自治制度を整えることで、政府が国民をコントロールする仕組みを完成させました。
一方:この時始まった「政治とカネ」の問題や、政府が政党の意見を無視する姿勢は、国民の間に「俺たちの意見が届かない」という大きな不満を植え付けました。しかし、彼が作った軍事や教育のベースが、のちに日本が欧米の強豪たち(列強)と戦える「強国」へと成長する原動力になったことも、また事実なのです。
まとめ:山県有朋の意義
- [初議会と予算の強行] :日本初の国会で反対派と対立したが、買収などの力技で軍事費アップの予算を成立させた。
- [国家理念の確立] :「教育勅語」を出すことで、天皇を中心とする近代日本の道徳の教科書を完成させた。
- [地方支配の完成] :市制・町村制などを定め、国が地方の末端まで効率よくコントロールできるピラミッド型の組織を作った。
最後に、この「武闘派社長」が予算とルールの土台を作って辞めたあと、今度は財政のプロである松方正義がやってきて、またもや反対派と激しいバトルを繰り広げますが、それはまた別のお話。
この出来事が今後どう評価されるかは、まだ分かりません。 以上、山県が山ほどガタつかせた! 初めての会議と裏金まみれの予算バトルでした。
理解度確認テスト
Q1. 山県有朋の軍事予算に反対した民党が掲げた、税金を軽くする要求は何ですか?
A. 民力休養、または政費節減
Q2. 山県内閣の時に発布され、学校で道徳の基本として扱われた文書は何ですか?
A. 教育勅語
Q3. 山県が軍事予算を通すために反対派の議員へ行った不正な行為は何ですか?
A. 買収
用語対応表
- 初めての国民代表選び → 第1回衆議院議員総選挙
- 反対派のライバルグループ → 民党
- 会議を休んで税金を安くしろという要求 → 民力休養
- 日本の絶対的な守りが必要なライン → 主権線
- 隣国まで含めた利益を守るライン → 利益線
- 学校で唱える日本の道徳ルール → 教育勅語
- 支店(地方)を管理する新しいルール → 地方自治制(市制・町村制など)
- 第3代目の社長 → 内閣総理大臣(山県有朋)
- 予算を通すためにお金を渡すこと → 買収